□好きだよ!いやマジで。
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段々と、元の顔が近付いて・・・――
・・・って、
「ぎゃあああああああああああ!」
「は!?」
元の顔を思いっきりはたく。
元は驚いた顔をしている。
「ちょっと、央クン?」
「てっめえナマ言ってんじゃねえぞ!」
なーにが「好きになって」だ!
ざけんな、オマエ何がしてえんだよ!
「央、くん」
「そーゆー遊びならな、違う男にでもやれ!オレは生憎オマエの相手してる暇なんかねえんだよ!」
そーだよ、オマエくらいの顔なら、男だってわんさか寄ってくんじゃねえの!?
「オレを、遊びの相手になんかすんじゃねえよ!」
言っていて、自分で空しくなった。
小さい頃から一緒にいて、ずっと仲の良かった元。
相談されたりもしたし、オレが相談したときだってあった。
それなのに、とうとうオレで遊ぶようになったわけか・・・。
「なあ、元。オレはさ、お前の一番近くにいたわけだろ?とにかく、ずっと一緒にいたわけだ。だからさ、そんな相手になりたくねえんだよ」
元が女好きだって、どれだけタラシだって、そんなのオレがとやかく言う筋合いはない。
だけどさ、もうちょっとはオレを大事にしてくれても良くねえ?
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