□好きだよ!いやマジで。
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何が悲しくて、朝っぱらから幼馴染のガキに抱きつかれなきゃなんねーんだ!
しかも生意気にオレよりでかく成長しやがって。
高2で182なんていらねえだろうが!
「央クンさー・・・オレいつも央クンのこと好きwって言ってんじゃん」
元が頬をふくらませてそう言う。
あのなあ・・・。
「それ本気にする方がバカだろ」
第一オマエ女大好きじゃねえかよ。
知ってんだぜ?
オマエがいっつも違う女連れて歩いてんの。
「だって央クンは絶対オレを相手にしてくんねえもん」
「はー?オレのせいかっつの」
「そだよ。央クンがオレを好きになればいいのに」
いつも通りの口調で、そんなこと言うな。
いつも思うんだけど、オレ、元のことよく掴めねえんだよな。
元って、本気なのか冗談なのか、イマイチよく分かんねえしゃべり方するから。
「央クン」
ほら、こうやっていきなりマジメになりやがんだよ、このバカ。
だから、ずりぃってんだよ・・・。
「オレを、好きになってよ」
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