甘い甘い言葉の欠片
□sanguineo universo 番外編
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梅雨の季節………
「あー雨降りそう………」
メグは空を見て呟いた。
今日の任務は簡単すぎてつまらない。
まぁ、蘭華も使ったけどさ
「……………」
後ろからなにか気配を感じる。
しかも、四方八方に。
……追われてる。
リングを見ると、
結構ひび割れていた。最近大きな炎は出してないけどね………
ポケットに手を突っ込んだ。
………やばい、予備のリングがない……!!!!
ケータイを取り出して、
メールを打った。
『Date 6/11 21:45
From:メグ
Sub :無題
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鷹は舞い上がり
鶴は鳴く
まだ幼い娘は
輝く
つぶらな瞳
に希望を抱き
今日も空に
手を伸ばす
いさなんめご るどもぐす
----END---- 』
敵に受信されても大丈夫なように、暗号にしてみた。
……見方がわからないきゃ意味ないんだけどね。
匣を手にして、目を閉じる。
次に目を開いたときには、なくなっていた。
……シェイリからもらってた魔力を使って
アジトに送っただけなんだけどね。