甘い甘い言葉の欠片
□sanguineo universo 番外編
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「誰……」
「俺様はラジエル
ミルフィオーレの………六弔花だぁ!」
げ やっばいよ
リング無しでやり過ごすことは無理だろうし………
メグは、ジルにばれないように
まだ送信していないメールを、ベルに送信した。
……どういう意味か、気づくかな。
ケータイから情報を知られるのもイヤだから、
こっそりケータイを地面に落とした。ヴァリアーの誰かが気づいて拾ってくれますように………
夜の闇の中、メグのケータイはあまり目立たなかった。
「リングが壊れかけみてぇだなぁ?」
「…………っ」
「もう逃げられないぜ? しぇっしぇっしぇっ」
「その笑い方めっちゃウッザい」
「かっちーん」
強がってみたけど、どうせ捕まっちゃう………
ジルは、機嫌を損ねたのか口角を下げた。
…なんか、音がする
「そういえるのも今のうちだぜ」
「さあ どうだr…………」
ブシャアァァアッ!!!!
「ぐっ…かはっ………」
「ざまぁねぇなぁ!!しぇっしぇっしぇっ」
いきなり、血が噴出した。………もしかして、超音波みたいな奴…?
薄れいく意識の中で、
ベルに似ているけど全く違う嫌な笑顔が見えた。