銀色アイデンティティ

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あまりにも、おかしいアホ面の登場に
笑ってしまってから何だかんだ話していた。

現時点にして多分30分ほど経っている。



話しててわかったコト、

結構さばさばしてる

たまに、口が悪い

姉貴と仲が良い

だけ。


内容は木下さん

(さすがに本人に男女なんて言えないじゃろ)

が姉のことを聞いてくる。
それがほとんど。



「雅奈って結構、俺サマだよね」

「…あー…。困ったもんぜよ」

「ん、弟君問題発言かな?」

「…プリッ」



木下さんの俺らの家の慣れ具合は
ただの友人レベルではない。

ということは必然的に
何度も来たことがあるということ。


(よく今まで会わんかったな)


偶然とは凄いものだ、と
考えたり。


「一昨日なんてさ、」

そして、さらに、思いたってみたり。


「あ、と、質問してもよか」


「いいよ。何?」


「いつから姉貴と仲良かったんじゃ?」



彼女は少し斜め上を見て
考える素振りをした後、定まらないのか
うなりながら答えた。


「んー、あー…多分、高1?か…?」



俺が今、高1で、
姉貴が大学2年だから、

…4年前か。



(本当、よく会わんかったのぅ…)


「曖昧でごめんねー。


 雅奈なら覚えてるだろうけど、」





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