黒バス短編


□君と勉強会
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「お前よく高校入ったな」

「…アンタに言われると何も言えない」

「当たり前だろ。ばぁか」

「うっざ」

「帰る」

「マジですみませんでした。」




現在私の家で勉強中です。


明日、小テストなんだ
何もしてないんだ

…本当に。





「三角関数とか嫌いすぎて…」

「黙れ。さっさと解け馬鹿」



目の前のプリントはテスト対策として配られた物。

彼の採点で【100点中25点】
ありえない絶対再試だ。

忌々しい…花宮よりも嫌いだ。



「帰る」

「いやあああ二回目えええ!」



立ち上がろうとする彼の腰に抱きつく。

ちょ、頭掴まないで。
髪型崩れちゃうじゃん!



「考えてることが顔に出てんだよ」

「大丈夫!今の花宮は普段の50倍好き!」

「殺してあげようか。つか、
 和積公式間違えてんじゃねーか」



トン、と指の置かれた×印の問題。



「え!うわ、まじだ!花宮愛してる!」

「これで三角関数ほぼ落としてるな」



くそくそ何気に分かりやすい。

しかし、顔はウザイ。
いや、言う事もウザイけどさ。
あれ、やっぱり全部ウザイな。



「再試40点以下だろ?
 いくつか完全に公式覚えりゃイケるよ」

「花宮が優しいとかキモ…
 あああ花宮大好き行かないでー」



冗談だから直ぐ出て行こうとするの止めて!
そんなんだから先輩が怖がるのよ

バーカ!バーカ!






「…いつまでも調子乗ってたら殺すからな」



…エスパーかよ。






「どんだけ私のこと好きなのよ!」

「ふはっ、ありえねぇキモい死ぬ」

「言いすぎだ。泣くよ?今泣くよ?」

「泣いてもいいから
 プリント満点とるまで手動かせ」



花宮、鬼すぎるし。
何なの。休憩なしですか。




「テストで60点以下とったら1つ言う事聞けよ」

「…じゃあ超えたら私に何か奢ってよ」

「…そうだな。乗った」



ええええマジですかああああ

花宮が奢るとかレアすぎるじゃん!



「超頑張る!」

「精々頑張れよ馬鹿」

「うるさい!馬鹿って何回も言うな馬鹿」

「俺が馬鹿だったらお前カスだぞ」



…絶対この賭け勝ってみせる。



そして、花宮の悔しそうな顔を拝むんだ!













(後日、テストの点数は)



(100点中58点でした。)



(花宮ー!!アンタこの公式違うじゃん!)


(はぁ?言いがかり止めろよ。
 再試じゃないのは俺のおかげだろ

 感謝して俺の言う事聞け、ばぁか)



(いやー!悔しい)

(うるさい。俺と付き合え)



(は?どこに?)



(脳みそ腐ってんのか。

        俺とだよ。)



(…は?え?何言ってんの?)



(馬鹿でアホなお前が好きだよ)




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