DKA -long-

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妹『初めまして、白林檎です
宜しくお願いします』


「いいか、お前ら!
白は俺が一番最初に目ぇ付けたんだ!
手出すなよ!!」



男子生徒(以下男生)「安田が手出すなよ!!」


「うるせ!!男は黙ってろ!」



妹『あのー、席ー…』


どうしたらいいのか分かんないよー
聞こえてないしー


「(コソッ)林檎さん」

妹『あ、宮村ー』


手招きされて席に近づいたら前の席が空席で
彼を見たらにこりと笑ってくれた。


妹『ありがとー』


「いえいえ。
堀さんの席はあっちで、
吉川さんはあそこで、
石川くんは、向こうだよー」


教えてくれた順に探してみたら
皆にこにこしながら手を振ってくれた。
すごい嬉しい。幸せ。




「林檎さん顔ヤバイよ」


妹『え、どんな感じに?』


「え、た、たれ○ンダ…?」



妹『…』



とりあえず宮村の腕を捻っといた。
やりすぎかな、と思って謝ったら全然大丈夫だって。
優しいなぁ…









時間とんで昼。



「林檎ー
 お昼一緒に食べましょ」



妹『うん』


「俺飲むもん買ってくるわー」


「私も行くー」


「いってらっしゃーい」






昨日から思ってたんだけど




妹『堀さんってー…』


「名前で良いわよ、
私も勝手に呼んでるし」



妹『京子ちゃん…?』


「会長は京ちゃんって呼んでるよね」


「そっちのがしっくりくるのよ」


妹『じゃあ、京ちゃんだね』




名前呼び照れる…
でも嬉しい。




「それで、どうしたの?」




あ、そうそう。




妹『宮村くんと京ちゃんって
 その、付き合ってるのかなー…て思っただけ』


「…(いやすごい興味津々じゃない)」

↑そして照れる





…2人とも黙っちゃった。
もしかして片方がフッたとか…

(人が違うがイイ線いってる)







妹『…ごめんなさい』


「!?いや、当たってるから!」



変な風に解釈した彼女のしおらしい態度に
焦った堀はガタガタと立ち上がる。



「あと綾崎さんと会長も付き合ってるよ」


宮村に至っては恥ずかしいからと話を逸らす。
堀も同調して席についた。



桜さんと井浦くんと石川と吉川さんはフリーなんだ。

そっか。桜さんフリーかー
↑喜んでる。謎。







「あれ、まだ食べてないの?」


「『あ』」









キーンコーン

女子生徒「じゃーねー」
男生「おー」


「ね、ね、この後お茶しない?」


「由紀、それナンパみたい」


妹『ごめん 今日まだ掃除残ってて…』



あああ、折角誘ってくれたのに
飽きられないかな。
昨日のうちにやっとけよ…とか。



「じゃあ、また誘っていい?」





妹『だ、大歓迎!!!』


「(ビクッ)おおぅ、気合入ってるなぁ」


「また明日ねー」








「帰り1人なん?」


妹『ううん、朱と帰る』


「なら多分一緒だ。秀もいるけど」


妹『そうなの?』


「俺も秀もどっか寄らない時は一緒に帰ってるし
教室行ってみる?」



妹『行くー』










::2組::


兄『石川ー!!!
てめ、何で林檎と一緒にいんだ!
吉川に言うぞ!!!』


「同じクラスなんだからいいだろ!
しかも吉川関係ねえし!」



石川と吉川さん付き合ってるの?
付き合ってないの?


「よっす!林檎も一緒に帰んの?」


妹『う、だ、駄目?』


「えー!ダメな訳ないじゃん」



嬉しい。
ワイワイして帰るんだ。
楽しそう。

無意識に笑っていた。



!!》

それで、怒られる。しかも色呼び


「ちょっと話しただけで!?」


妹『あはっ』


おもしろいなぁ。楽しいなぁ。


「ったく、早く帰ろうぜー」


兄『このままだといつまで学校いるかわかんねーし』


「林檎の転校してきて初の帰りだね!
うれしうら!」



妹『あはっ、何なのそれー』






(これからよろしくお願いします!)


(俺達今回出番無かったな)

(一緒に帰りたかったー)

(今度お茶に誘いましょ)

(うん!)

(ずるいぞ、2人とも)



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