イラスト付き短編
□向かいの住人と、背徳の行為と、僕
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−視姦・自慰―
僕は変態かもしれない。
自分の痴態を視られる事で興奮する性癖があるのだ。
視られながら、厭らしい事をするのが最高に感じる。
「ひ・・・・。」
くちゅりと水音が部屋に響く。
窓から外の明かりが僅かに差し込む。
そう。
カーテンを少し開けたまま自慰をしていた。
誰かに見られているかもしれない緊張感が、僕を興奮させる。
「あああああ」
絶頂寸前の自身を軽く扱くと、快感に眩暈がした。
もう少しでイけるというところで、僕はある事に気が付いた。
誰かが見ている。
向かいのマンションのベランダから双眼鏡で見ている男に気が付いた。
ゾクリと背筋に快感の震えが走る。
「もっと、視て。
厭らしい僕を」
最高に感じる。
「ひぁああああ!」
今まで感じたことの無い絶頂感の中、白濁を吐き出した。
そして、自分の白濁の滑りで後孔にも手を伸ばした。
指を一本挿入すると、内壁をゆっくりと解していく。
程よくほぐれたところで、二本目の指も挿入した。
「あっ。。。。もっと。」
―もっと刺激が欲しい。
内部に挿入した指でかき回すと、ちょうどいいところに当たった。
「あ、ぃつ・・・・」
快感を追っていく。
もっと。
もっと。
「いくっ・・・・!」
白濁を吐き出した。
荒い息呼吸を整え、行為の余韻に浸る。
カーテンの外に目を向けると、先ほどまで僕の行為を覗いていた男は居なかった。
『ピンポーン』
いきなりの呼び鈴に乱れた服を着ると、僕は玄関へ急いだ。
覗き穴から覗くと
そこには向かいのマンションから僕を見ていた男だった。
がちゃり―
僕はドアを開け、男を無言で招きいれた。
FIN.