短編

□歪ーいびつー、
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歪んで、腐った世界。


あぁ。




違う。



歪んで、腐ってんのは…俺。


そんな事をふと、交りながら思っていた。
ガツガツと、突き上げる動きに身体を委ねる。




時々、思う。



生きてる事なんて面倒で




全て投げ出したくなる。



なんか、どうでもいい。


相手の男の顔は酷く曖昧に見え



周りは色が無い



相手の体温で、グニャグニャに溶けて



跡形もなく消えればいい





そう、




そして




何も無くなる









猿の様にスラストしていた男は、やがて俺の中へ白濁を放つ。



俺も小さく呻き、白濁を吐く。





要するに、生理現象に過ぎない。





気怠い空気に、俺の吸う煙草の紫煙が混ざる。


シャワーを浴びて身なりを整えた男は、幾ばくかの札をくしゃ、っとベッド脇に置いて出て行く。








俺はまだベッドに、うだうだしてた。

二本目の煙草に火をつけ


俺は自嘲の笑みを浮かべた。












寂しい



虚しい




置いて行かないで



そんな声は届かない




だから












歪んだ感情を抱え




独り朝を迎える。




end.

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