DRRR!
□これだからキミは
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「シズちゃん、愛してるよ」
「シズちゃん愛してる」
「シズちゃん、シズちゃん…」
誰もいない部屋でつぶやいた。
誰もいないのだから、誰も返事をしなかった。
自分がつぶやいた言葉だけが脳内を巡って、体中を駆け回って再び声になった。
「シズちゃん、」
シズちゃん。
そろそろ会わなくなって一ヶ月だろうか。
普段頭の回らないシズちゃんから飛び出してきた言葉は「しばらく距離を置いて、先に会いに行ったほうが負け」という難題。
遠回りに告白されたと少しは浮かれたものだったが、よくよく考えれば別れ話とも取れる。
俺らは負けず嫌いだから、折れるなんて考えない。
このまま一生会わないのだろうか。
そればかりが頭の中を巣喰う。
ついには仕事にまで手が回らなくなって、有能な秘書に呆れられてしまった。
まぁ、普段から呆れたとは言われていたけど。
「シズちゃん、会いたいよ」
「シズちゃんが会いに来ればそれでいいのに」
「これだから大嫌い」
今会いにくれば、思い切り抱きついてやるのに。
END.
シズイザに見えないこともないですが、イザシズです!
誰がなんと言おうとイザシズでs(