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□2人の距離、0
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「ボス」
ヴァリアー本邸の、ザンザスの部屋。
1人の少女が、ザンザスと向かい合っている。
少女は頭にフードを被っていて、口元しか見えない。「ボス、僕はヴァリアーを除隊するよ」
少女の名は、マーモン。幹部の1人、だった。
なぜなら、マーモンは、一度死んでいるから。
「ボス。僕はあの時、死んだ。赤ん坊の姿で。アルコバレーノだったゆえに」
呪われし赤ん坊‐アルコバレーノ。マーモン、否バイパーは、アルコバレーノであった。
「あの時、死んだと思ったよ。けど、ユニが僕らを、再びこの世に戻してくれた」
けどね、ボス。
マーモンはそう言って話を繋ぐ。
「そしたら僕が死んだ時から何年もたってて、霧にはもう後任がいて。あのね、ボス。僕はもう、ここにいていい理由がない。だからね、ボス」
「うるせえ」
ザンザスのその言葉に恐れたかのように、一歩後ろへ下がる。
「いいか、マーモン」
「な、なんだいボス」
ザンザスの言葉に怒りを感じ、言葉を震わせる。
「さっきからぐちぐちうるせえんだよ。霧の後任がいる?だからなんだ。霧が2人いちゃいけねえのか?」「僕に、フランと2人で仲良くやれって?………無理だよ、ボス」
「知るか」
「ボ、ボス!!」
身勝手なザンザスの言葉に、声を大きくする。
「馬鹿にしてるの、ボス」不機嫌さを隠そうともしない様子に、鼻で笑うザンザス。
「ボス…………!!」
「いいか、マーモン。お前は何があっても、独立暗殺部隊ヴァリアーの一員だ」「けど………ボス…………」
ザンザスの力強い言葉に、語調を弱める。
「それにな、マーモン。霧の後任が嫌なら、俺の妻になれ」
「はっ?」
ザンザスの言葉に驚き、間抜けな声をだす。
「マーモン、俺のもとへ来い」
「……………………プロポーズかい、ボス」
「はっ、なんとでもとりやがれ」
ザンザスのなげやりな言い方に、小さく笑みをこぼす。
「まったく……………僕を伴侶にしようなんて物好き、君だけだよ」
少し皮肉気に言う。
「僕は高いよ?」
「ふ、お前らしいな」
見つめあって笑いあう。
向かい合っている2人の距離は、徐々に近づいて。



2人の距離、0


タイトルセンスなさすぎ(笑)
マーモン♀設定

お粗末さまでした(-人-)
 

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