家庭教師ヒットマンREBORN!

□今日だけ
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『ねぇ、ベルの目ってどうなってるの?』


「は?」


俺が部屋でくつろいでる隣でお菓子を食べながら訪ねる美蘭


『だーかーら!
ベルの目ってどうなってるの!?』

「どうって………
普通じゃね?」

いきなり何を聞くのかと思いつつ、適当に答える
『普通じゃわかんないー!!見せて!』

「無理」

『即答!?
あ、そんな事言って本当は目無いんじゃないの?』

「んなわけねーだろ!!お前、俺をなんだと思ってんの?」

『じゃあ、見せてよ!!』


ソファーから身を乗り出し俺に顔を近付けてくる

「んな簡単な口車にのるわけねーだろ!!」


俺は美蘭にデコピンをした

そしたら美蘭は額を抑えながらベルのケチーと口を尖らせる

正直すげー可愛い


「つか、なんでいきなり見たいなんて思ったんだよ?」


俺が尋ねたら美蘭は頬を赤くしながら俯いて

『だ、だって……
好きな人の事は知りたいものじゃない………』


か、可愛いっ……


何この可愛い生き物!?


そんな事言われたら見せるしかねぇーじゃん



「しょうがねーなぁ……
見せてやるからこっちこいよ」


ベルが手招きする

私は期待に胸を膨らませながらベルの近くに歩み寄る



「しししっ♪
今回は特別だからな?」
『うんうん!!』




ベルが前髪を上げる



瞬間、ベルの目と私の目がバッチリ合った


蒼くてどこまでも澄んでいて、吸い込まれそうな瞳…

私はずっと目が離せなかった



「終〜了〜」


ベルが前髪を下ろしてまた目が隠れた

『ちょ、早いって!!』
「これでもサービスした方だっつーの」


ベルがしししっと笑う




「なぁ、俺が今まで何でお前に目見せなかったかわかる?」

『え?国が混乱するから?』




美蘭は小首を傾げて答える
ベルはしししっと笑うと美蘭を抱き締めて耳元で


「そんな至近距離で見つめられたら襲いたくなるだろ?」



と囁いた



美蘭は案の定顔を赤くしながらバカ!と言いながら抱き締め返した





王子様の秘密



―今日だけ―




(それは、私だけが知る)






fin.



 

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