血桜開花録
□鬼と兄と私と。〜前篇〜
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久しぶりに兄さんに会い、新選組の方々にも出会って千鶴ちゃんにもであって…色々あった昨夜のことをふと考えていた私。
今、私は新選組の屯所の一室にいます。
いくら兄さんがいるとはいえ、今は敵同士。なので昨夜から一睡もしていない。
そんなことを考えていると誰かがこちらに向かって近づいてくる。
まあ、原作から推測して源さんあたりかな?ん?源さんっていうのは井上源三郎さんっていって、とっても優しい人。
そこで襖が開いた。そこには予想通り源さんこと井上源三郎さんがいた。
「おや、起きていたかい。すまないねぇ、こんな扱いで」
謝りながら私の足の縄をといてくれた。
そんな井上さん、本当に優しいなぁ今は敵同士なのに。
そんな井上さんに私は、
「いえ、大丈夫です。それにあなたたちはそういう立場にいるのですから、仕方がないでしょう?だからいいですよ。それに私の縄を縛ったの兄さんと沖田さんですから。」
「それでもすまない事をしたよ。君は女の子だろう?桜条君から聞いているよ」
兄さんってばまた変なこと吹き込んでないよね?
昨日のあれはすごく恥ずかしかったんだよ…。
「じゃあ、私に付いてきてくれるかい?」
「あ、はい!」
私は井上さんの後について、部屋を後にした。
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