●poem●

□傷
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進める道に 戻らない夢
二人寄り添って歩く速さ同じだったはずなのに
私はいつのまにか一人で歩いてる
君は止まったままなのに


「さよなら」がいえなくて
君を闇に置いて来てしまった

だからどうかその苦しみを私に与えて
激しい痛みを心に残してほしい
君の愛という絶望を忘れさせないでよ


いつの日か夢見た明日
今は一人じゃ生きれなくて
それでも生きていこうとするなら
私はきっと君を忘れてしまうだろう

残酷な君を傷つけて
私の夢の片隅に置き去りにしてきた
これ以上罪を重ねることなんてできない
これ以上罰を重ねることなんてできない


君の声を聞いて
君の唄を思い出すなら
もう二度と 今には戻れない
奏でるのは「愛」じゃなくて
もっと悲しいものであってほしい
突き放すほど苦しめてよ


癒すなら 君すら私には必要ない
歯車が風車のように回るから
「赤い糸」なんかじゃなくて「鎖」で繋いでよ


私を求めるなら 癒さないで
君の傷も私の傷も
全部全部二人の夢の一部だったから
だからもう
誰も私の心を見ないで





告げられたのは
終わりのない苦しい「愛」なのだから

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