●poem●
□冷たい壁
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揺れる木の葉を見たとき
ふと貴方を思い出す
夢の中の貴方はいつも笑顔で
私の方へやってくる
ふと 貴方はいつも口を開いて何か言う
でも
「 」
私はそれを聞き取れない
聞き取れないのか 聞けないのか
それすら分からなくて
重い瞼をそっと開いた
そしたらあっと言う間に貴方は消えて
私の目の前には 冷たい壁
乱れる服に手を付けず
そっと壁に触れてみる
冷たい壁は 私の心みたいで
冷たい壁は 貴方の笑顔みたいで
嗚呼・・
貴方には逢えないんだと 気づいた