●poem●

□帰り道
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辛いことがあって 君に逢いたくなった
逢えない事を知ってて
だから余計に君を探してた
前に居たあの場所に 君は居てるかな?

暗い道 私は一人
見慣れた道なのに 何故か悲しくて
怖くて 不安になる
こんな時になって
私の頭に浮かぶのは何時かの記憶
君が居た時の記憶

急な坂道 壊れた自転車を押し
耳から聞こえるのは悲しい Lave song
見上げた先に見えた満月
いつもより明るい夜の空
君の面影すらない 君と最後に逢った場所
ねぇ 今何処にいるの?

イヤホンを耳からはずし
聞こえるのは風の音
見えなくなったのは私の心
気づいたのは自分の愚かさと叫び
辿り着いたのはあの頃の自分

疾風のように走って
三日月のように小さく照らす
一段ずつ降りる階段
見詰めるのは向かいのホーム
寂しいのは君の居ない場所


ねぇ


いくつもの季節を越えても
君は其処に居ることはないのに
それでも逢いたいと思うのは愚かですか?
消えない想い 見えない壁
進めない道  求めた夢


そして忘れられないのは





君を探す帰り道 君を最後に見た帰り道





変わる事のない 私の帰り道

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