Fantasic★Travel

□03.信頼と疑念
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彼らと出会ったのは10歳の時だった。




綺麗な子達、と素直に思った。

住み慣れた田舎の中しか見たことがなくって、外の世界を何も知らないあたし達にとって、王都から来た綺麗な子達はどれほど輝いて見えただろう。
見かけも、笑顔も、その口から紡ぎ出される言葉も、周りの人を惹き付ける。

彼らがいるだけで、そこだけ明かりが灯ったかのように場が華やいだ。



彼らはいつも人の環の中にいた。





それほど遠くない記憶。
一生、自分とは縁の無い存在だと思っていた。

そう、思っていたあの頃。

















03.信頼と疑念







  
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