「…は…春就さん…。」




「…なんですか?」







(うっ…一言一言緊張するなぁ…。)








「あ…あの…これ…良かったら…!!」





桜は震える手で春就にチョコの入った包みを差し出した。




「なんですか?これ。」



「ち…チョコレートです…すみません…。」




「……。」





黙ったままの春就を直視出来ずに、桜は唇を噛み締めた。





―…グイッ





「…―!?」




「ちょうど口寂しいと思っていた所だったんです。」









「っ……―!!」





桜から唇を離すと、春就は少し笑いながら言った。






「私を選ぶなんて本当に変わり者ですね、あなたも…。」








。+゚Happy Valentine゚+。



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