「た…高砂さん…。」




「おう桜、どした?」








「えっと……。」


(き…緊張する…!!)




「?」





顔を真っ赤にして口ごもる桜に、一は不思議そうな顔をした。






「こ…これ…あの…バレンタインの…あの…」




「…!!」







差し出された小さな包みを受け取ると、一は桜を抱き寄せた。







「…まさか義理持ってきたんじゃねぇだろうなぁ?」





「ち…違います!!ほ…本命…です。




「聞こえねー。」






(き…聞こえてるくせに〜!!)








「はい、高砂さんが?」







そう言って一がニッと笑うと、桜は続けて答えた。




「大好き…です…。」





「よくできました。」















照れる桜の頭を撫で一は笑った。





「んじゃ遠慮なくいただくぞ。」



「はい!!て…え?チョコじゃなくて!?」




「先にお前にするわ♪」




「ええええっ?!」













。+゚Happy Valentine゚+。



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