版権の館
□きっとそれは照れ隠し
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「けーいーちゃーん」
「ああ?」
ギロ、と鋭い目が忍足を突き刺した。
「景ちゃん」
しかしそんな目には全くへこたれない忍足が再び跡部の名を呼ぶ。
「だから何だよ。さっさと用件言え。つーか、その呼び方やめろ」
「景ちゃん、今日誕生日やんな」
「ああ、・・・って無視かてめぇ」
「ちゅーわけで、俺をプレゼントや」
「・・・・・・頭に鳳のスカッドサーブでもくらったか」
「いや、マジやけど。人へのプレゼントは、自分が貰って嬉しいもんが基本やろ?俺、景ちゃん貰ったら嬉しいもん」
「黙れ」
いい笑顔で笑う忍足に、跡部はそれ以上にキラキラした笑顔で言葉を返した。
跡部がその場から立ち去った後、いい笑顔のまま気絶した忍足が倒れていたという。
end