バサスマ学園

□学園を創ることにしました。
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「………教師?」
「ちょっと何言ってるのさ、僕はこんなどこの誰だかも分からないような奴らに教わる事なんて何一つないよ」




呆気にとられるBASARA組に対し、マルスは腕を組み両手を睨みつける。やはりスマブラのメンバーも戸惑っているようだ。(まあいきなり別世界の人間が目の前で召喚され、しかも学校だ教師だなんて言われれば誰だって戸惑う)



「あの……一体どういう…」
「ん?だから、あの人達に先生になってもらうんだよー」
「と言うか、今の反応だと勝手に連れて来ただろ。いいのかマスター、こんな事して」



おそるおそるピットが尋ねれば、クレイジーは呑気に答える。リンクは溜め息混じりにマスターを見ると、彼は額に手をあて「すまん」と一言こぼした。



「元々はいつもの突発的なクレイジーの案だが、学校というものを経験するいい機会だと思って私も賛成したのだ。…だが、こちら側に色々不手際があったようだな」



それから、マスターは未だに警戒を解かないBASARA組に向かって頭を下げた。




「勝手な真似をして本当に申し訳ない、どうか許してくれ。……クレイジー、お前には後で話がある。覚悟しておけ」
「え?ちょ、俺のせい!?酷いよマスターだってノリ気だったのに!」
「だからと言って説明もなしに連れてくるんじゃない!全く、お前はいつも…」




そんな両手のやり取りに一同呆気にとられていたが、やがてこのままではいけないと悟った一部の人間が少々強引に話を戻す。




「つ、つまりこの人達が先生になるってことだろ?」←大雑把
「そ、そうですよね!僕、学校とかよく分からないですけどなんとなく分かりました!」←分かってない
「いきなりすぎて驚いたけど、(多分)もう理解したから!」←あまり理解してない
「いいのかなぁ…。でも、面白そうだし僕はいいけどー」←楽観的
「相変わらず唐突だなクレイジーは」←懐かしんでる





「「「……あれ、何でロイがここにいるの(んだ)?」」」



「気付いてなかったのかよ!?馬鹿にしやがってちくしょおぉぉぉ!どうせ俺はスマXに出られなかったよ!!」




リンク、ピット、フォックス、ピカチュウの言葉の後に口を開いたのは本来いないはずのロイだった。その存在にたった今気付いたかのようにマルス、ファルコ、ネスが白々しくハモッた。かなりショックだったらしいロイが今にも泣き出しそうな顔で叫び、何故か(前作からいる)子供組に慰められている。





「ロイロイ、元気出してー?」
「そーだよー。みんな久しぶりだから仕方ないしー」
「ねー」
「僕はちゃんと覚えてたからね!だから落ち込まないで!」
「そーよ!ロイは普通すぎてちょっと影が薄いだけよ!」
「じょーだんだよ。今回リストラ組から唯一参加できたんだから本気で落ち込まないでよね」



「あ、ありがとうカービィ…、それにポポ、ナナ、ピカチュウ…あとフォローになってないよプリン。それにリストラって言わないでほしいなネス…余計傷つくからさ…」




子供に慰められるのはどうなんだ、それでいいのかロイ。




「でも、リストラされちゃったロイ君にまた会えるなんて嬉しいよ」
「さらっとリストラ言うなよ。……でも、マルス…まさか俺のこと……」




微笑んだマルスを涙目で見上げるロイ。そして王子はにこりと笑って……。






「……これでまたパシ…じゃなかった、一緒にいられるね!」


「おい今明らかに俺のことパシリって言おうとしただろ!」






やっぱりマルロイにはなりませんでした。彼の性格は嫌と言うほど知っていたロイ君でしたが、ちょっとくらい感動の再会があってもよかったんじゃないかと期待してしまったがために変にダメージを受けてしまったようです。(主にメンタル。)王子にそんな感動を求めたって無駄です、彼は平気で裏切りますよ。







「……終わったか?」
「俺達はどうしたらいいの?」





ほぼ完全に忘れられていたBASARA組の呟きでスマ組はハッと我に返った。









*水月鈴奈
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