バサスマ学園
□みんな知ってるけど一応自己紹か…い?
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ハチャメチャだった昨日の翌日。
学校では始業式&入学式が開かれていた。
呆れたことに左手は本当に"学校"を作ったのだ。
勿論一般生徒もいる。
だが、流石にスマメンを一般人と一緒にしては(色々と)大変なので、
《特別科》と呼ばれるAクラスへ入ることとなった。
全員名前がカタカナなので特に違和感はないのが幸いである。
そして顔合わせは最小限に留めたい故に彼らを二年生にし、
尚且つ始業式は放送で行われる事となったのである。
そして放送後各クラスの担任となる先生が配属された。
「あー…たりぃ…teacherなんざ面倒くせぇだけだろ…」
「そんなこと仰ら無いでくだされ;;」
校長の放送後、
政宗と幸村は担当する2Aへと向かう廊下を歩いていた。
政宗は青いシャツに薄い黒のカーディガン、黒のスウェットとカジュアルだが、品のよい着こなしを。
対して幸村は
赤と白のボーダーTシャツに白のパーカー、青のデニムパンツと明るく活発そうな服を着ている。
これだけみるとここは大学か何かと錯覚するだろう。
事実政宗は19歳、幸村に至っては17歳と
ここにいる生徒達とほぼ変わらない年齢である。
しかしながら彼らは校長や副校長に雇われたれっきとした先生。
まぁ、不審がられないようにここでは24歳、22歳と名乗ることにはなっているらしい。
「…ぁ、そういやあんたが担当する教科は何なんだ?」
「言ってませんでしたか?体育にございます。」
「Ah…納得した。」
そう、副担任たる幸村の担当教科は体育。
これほどの適任がいるだろうか?
と、言うのもそれしか取り柄が無いとも言えるのだが。←
そんな会話をしていると
ドカーン
と、何やら凄まじい轟音が響いてきた。
どうやら音の発信源は今向かっている2A辺りらしい。
「な、何の音でございますか?!」
「とりあえず行ってみんぞ」
「あ、はい!」
駆け足でクラスに着いた二人。
そこで見たものは…
絶賛乱闘中の生徒、もといスマブラメンバーであった。
「そ、某何が何だか…」
確かにこの有り様だけを見ても訳が分からないので
政宗は近くにいた大人しそうな少年に話を聞くことにした。
「おぃ、これはどういうことなんだ?」
「ぁ、あの時の…えっと…」
「伊達政宗だ。」
「伊達先生ですね。僕はMr.ゲームウォッチです。みんなからミスゲと呼ばれてます。」
宜しくお願いします、と頭を下げるミスゲ。
礼儀正しいです。
「ああ、それより何でこんな状態になったんだ?」
「それは――」
漆輝