novel

□ハロウィンなう。
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日本人という奴は祭りごとが大好きだ。
宗教、国関係なくワイワイ騒ぐ。
これだから人らぶというものだ。
でもこればかりは乗らせていただきますっ!

「はぐぁっ!」

プリンをもぐもぐしている静ちゃんに後ろから抱きしめると聞こえた呻き声。
迫る危機、目の前に冷蔵庫。
あー、恋人の俺にしちゃいます?
また買うの、それ。
三度目なんだけども

「お、おちついて静ちゃん。」

「やだ。遠慮する」

一歩ずつ後退りながら
遠慮して、ね?
と、呟く。

「プリン今度10個買ってあげるからっ!」

静止する静ちゃん。

「ほんとか?」

こくこくこく

「新発売のあれも、期間限定のあれもか?」

ぶんぶんぶん

「絶対だぞ。」

ばんっ!
無事に冷蔵庫を戻し、一安心した俺は静ちゃんに本題を投げ掛ける。

「今日はなんだかしってる?」

「明日から11月に入る普通の日」

ソファーに座った静ちゃんの横をさりげなく位置どり、静ちゃんの太ももに手をつく。

「しらないのー?」

「しらん」

うーん。
鈍い静ちゃんも好きだけどさぁ………

「お菓子くれないといたずらしちゃうぞっ!」

「お前にくれる糖分などない」

とか一蹴する。
でもその返事は
待ってました!の一言で

「いたずらします」

「はぁ?てめぇっ……」


そのまま押し倒して
静ちゃんを貰おうか
(TRIK and TREAT.)
(甘い君を貰おうか)

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