novel

□きみだから
1ページ/1ページ


「ぬわっ!死んだ!」

物騒な言葉を叫ばれた訳だが別に人は死んではない死んだのはマリオ。ひげのおやじ。

「それ何時間やってんだ」

ベッドに腰掛けた俺は膝に参考書など広げながら質問する。

「え……それ聞いちゃう?」
苦笑いで振り向いた徹ちゃんは、1週間分はやったかなっとかいっている。
現在テスト二週間前。
そろそろ慌てたらどうなんだ。

「徹ちゃんべ「あーー!夏野ってばひどいっ!それは言わない約束っ!」

「そんな約束をした覚えは…ないっ!」

「夏野のばーかーばーかー」

「徹ちゃんにいわれたくない」


「ぶー」

「で、徹ちゃんどうするんだ?」

「夏野教えてくれるよな?」
コントローラを床に起き笑いながら問い掛ける。
……その顔弱いんだよな。

「しょうがないなぁ。」

安心したようにため息をつきコントローラを手に……とるなっ!

「えっなに?」

「いy「ぬわっ落ちたぁっ!夏野の所為だ!どーしてくれるっ!」

「いいタイミングじゃないか。徹ちゃん教科書だして」

「夏野の鬼っ!」

「そんな鬼で、ひとりぼっちで無口で性格悪い俺に徹ちゃんは構うんだ?」

顔を直接見ることができなくて参考書に目を落としたまま声に出す。
徹ちゃんはコントローラを放置して俺の頭を見つめる。

「夏野だからだよ」

真面目な声でそう言われてどきっとした。
あんまり聞かない声だからか?

「夏野顔あかーい」

「るせぇっ!」

膝に頭を埋める。

なぁ、徹ちゃん素直な俺の反応をお前はどう思う?

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ