novel

□思いと想い
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勉強も出来ないのに学校に通う毎日。
とても下らない。
だけど俺には妹がいる。
病院にいなければならなくて、行きたいのに学校にいけない。
そんな妹が俺を見つめる瞳が眩しくて、行けるならば行こうと思っている。

だけれど…まぁ、暇だな。学校は行っているだけ。
だから、交友関係なんて存在するはずもない。
毎日、ぼけーっと窓の外を見つめ1日が過ぎていく。遠くに聞こえる生徒の声。
なんか、叫んでるな…
まぁ、関係ないな。
「おーい!音無もやんねぇかっ!」
……は、俺?
驚いて視線を教室内へと戻すと青い髪の男が走ってくる。
「音無も来いよ!肝試し!」
机を叩く男……えっと、なんつっかな…、そう日向!…日向はいった。
周りは何をいいだすんだ、こいつは的な目を向けている。
まぁ、そうなるよな。
組まされた奴は俺と2人で肝試しだろ?
ほら、どうするんだ日向よ。
「俺と組もうなっ、音無」
はぁ?
と間抜けな声を出す俺に、日向はにかっと笑う。

つか、誰がいくつったよ。…まぁ、初音に話してやっかな。
自分が笑っていることに
気付いていなかった。
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