テニスの王子様

□逆らえない
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恥ずかしい・・・

完全に澪先輩の手のひらの上で転がされている。




「光、おいで」


そう言って彼女が両腕を広げる。



あぁ、もう。

先輩ずるいでもう・・・


澪先輩は俺が彼女の言うことに逆らえないことをよく知ってる。



「よくできました♪」


そう言って先輩は腰に抱きついた俺の髪に口づけを落とす。



「先輩・・・」

「ん?」

「好きっす・・・」



ふと溢れた彼女への気持ち。

すると彼女はまたヘラヘラと笑ってこう言いのける。


「ヒドイなぁ、光は・・・」



そんな態度の彼女に俺は今までの不安が溢れだしてくる。


「え・・・?・・・何でっすか?!先輩は・・・先輩は・・・
 やっぱり俺のこと好きじゃないんですか・・・?」





ずっと疑問やった。

先輩は俺を求めてくれる。

だから俺はそれに答える。

でも彼女が俺に対して「好き」って言ってくれたことはない。



俺は先輩が好きやから先輩の言葉には逆らえない。

いつも先輩はそんな俺の反応を見て笑って・・・

この関係を崩すんが怖くて今まで聞けへんかった・・・



でも・・・




「先輩・・・俺のこと、好きじゃないんですか?」




今日こそ。

聞き出したい・・・








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