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□風邪
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エプロン姿に、湯気だつ台所…手にはしゃもじ……まるでーー…
「新婚みたい(笑)??」
「ぶっ…!!げほ…ゲホッ…」
「だ、大丈夫か!?」
あまりの核心に、むせた。
「平気だ…;」
「ぅ…うん、あの…ご飯できたけど…」
持ってくるのは、卵粥。
戦っていたのはネギらしい。
「食べれる??…熱いよ」
こんな手作り、しかも目の前で作ってくれたものなんて…どれだけぶりだろう。
「食べさせる??」
「っぶふ!!」
「しっ、ししぉ!?」
一緒に持ってきた水を飲んでいた俺は、吹き出した。
「バ…お前な…;」
「ご…ごめん……だって…辛いかと…」
シュン、と猫耳があったら垂れそうな勢い。
「…じゃあ…食わせろよ…」
「へ…」
アホな顔。
「早くしなきゃ冷める」
「ぅ、うん!!」
スプーンで掬って、フーフー息をかけ冷ます。
「はぃ、ぁーん」
「……;」
躊躇ったものの、如何せん、自分が言い出したこと……素直に食べた。
「まずくない??大丈夫??」
「まぁまぁだな…」
「へへ//」
本当は、今まで食べたどんな飯より、おいしかったなんて。