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□酒狂いのち
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「悪かったよ……だから、頭領のところなんか、行くな」

握っていた手に、指を絡ませる。




「…、…好きだよ」


酔った勢いで(しかも俺は覚えていない)言って以来、言わなかった一言。
恥ずかしくて言えなかった。


だけど、逃がすくらいなら言う。




「…っ…」

墨村は涙を流した。
それほどに不安だったのだろうか??



「…泣くなよ…」

「だ…っ…初めて…ちゃんと、聞い…た…からっ」


俺が墨村の手を塀に押し付けているせいで、拭うことが出来ず、ポタポタ落ちる涙。

それを舌で掬い取る。



「…っ//!?」

驚いたためか、涙が止んだ。
今後はキス。



「…ん…//」

「行くなよ…」

「…行く気なんか…なかったもん//…限しか…見てないから…//」

「…//;」








酒狂いのち(もう、最終手段はいらない)
 
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