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□テストの災難
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「ししぉーー!!」


また来た…俺のクラスの問題児。



「オイ、いい加減その呼び方ヤメロ…俺は教師だ」

「いーじゃん別にー2人なんだし」

「そういう問題ではない…;」


生徒指導部室。昼休みになると、コイツはいつもやってくる。

俺はコイツの担任兼社会担当なわけで。



「もーいいじゃん!!ご飯食べよー!!はい、ししぉ」


コイツが、俺の分の弁当まで持ってくるようになったのは、いつからだったか。父親が作るらしいが…。



「いただきまーす!!」

「いただきます…」


放課後も、コイツはやってきて、でも寝ている。この部屋は、会議がない限り俺専用に近い。だから別に構わないが(いや、良くはないけれども)。


そんなこんなで、ある日。



「お前…何だこの点数は!!」


中間試験、全教科、赤点



「だ…だって…」

「だって、じゃない」


しかも社会まで(怒)


なんでもコイツは、授業中爆睡するらしい。
(俺の授業は、何故かそんなことはない。なのに赤点)



「あのな…俺は仮にもお前の担任だ…俺にも責任が回ってくるんだ、分かるだろう??」


ついでに溜め息が出た。

「ぁ…」


墨村が、漏れた感じの声を出して。
そちらを見やれば…



「ごめ…なさっ…」







「墨っ…」

「ごめんなさい!!」

「墨村!!」


飛び出していってしまった。
 
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