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□初恋
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「初恋ってさぁ…実らないんだって」
屋上にて、墨村がポツリと呟いた。
「俺、初恋は多分、時音だから…志々尾とは実るかも」
ふふっ…と、嬉しそうに。
「実ってはいるだろうが」
事実、付き合っているのだから。
「そうだけどさぁ…ね、志々尾は??」
こういう時、初恋じゃない、と言うべきなのだろうか…
「ぁ〜…」
「はっきりしろよなっ」
困ったな…;俺は、当たり前にコイツが初恋で。
でもそんなこと言ったら、今の会話からしてダメな気がして。
「俺の初恋は…
頭…領…;??」
「ぇ」
浮かんだのは、自分の尊敬する人。コイツの兄。
「……」
「……」
「志々尾のバカーーーー(泣)!!!!」
「何で!?」
大袈裟に、手で顔を覆う墨村。
つーか、急にバカって何で!?
「兄貴の弟だからか!?そうなのか!?」
「はぁ??」
意味が分からん、コイツ…;
「俺は兄貴に似てないぞ!?」
「当たり前だ;」
根本的に違うだろう…そんなこと、最初から知っている。
「じゃあ何で……「あーもう、嘘だよ…お前が初恋だ」…、…っ!!」
しょうがないから、本音を言う。
「お前があんなこと言うから…言いづらかっただけだ」
「///」
ヘコむのかと思えば、顔を赤くしている。
変に考えなくて良かったのかよ;
まぁでも…この際言ってやるか。
「俺は、そんな原理で、お前を諦める気ないから」
「志々尾が変だーーーー////!!!!!!!」
「何がだよ!!」
初恋(諦めねぇよ、お前だけは)
オマケ↓↓
数分後
《…あぁ…姉ちゃんって言っておけば良かったのか…;》
それなら丸く収まったのに…
と思う限チャンがいた。
END