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□酒狂いのち
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俺が、酔った勢いで告白し、なおかつファーストキスを奪ってから数日後……
「ししぉ〜Vv」
今度はコイツが酔った…;
コイツは酔うと、甘えたになるらしい。
さっきから、俺に抱きついて離れない。
「し・し・ぉ〜Vv」
ギュウッと、腕を締め付けられる……痛い;
「おい、もう離れろ」
「や〜だVv」
「離れろって!!いい加減ウザ…」
手を振り払い見ると…
目に涙を溜めた姿。
ヤバい!!
「ちょ…悪か…」
「志々尾は俺が嫌いなんだーー!!!!」
「!?」
「そうだよ!!思ってたさ!!何も言ってくれないし、何もしないしっ…分かってたけど…」
まさか泣き上戸か!?
「もういい!!兄貴のところ行ってやるっ!!!」
そう言って、部屋から飛び出した。
本気だ!!
「待てバカ!!」
どうして酔っているのに走れる!?
「くんなぁ!!」
行くに決まってるだろうが!!
頭領のところなんか行かれたら困るんだよ!!
「…っ」
やっとのことで、腕を捕らえる。
「っん!!」
そのまま塀に押し付けた。
「……」
俺もコイツも息が荒い。
随分走ったからな。