Short story
□『Sunday』
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まだ眠くてもオレンジ色のカーテンから光が差し込んでくる。
ベッドの中で体がふにゃりと力を失っている。
朝だよ、と目覚まし音が鳴る。目覚ましはオルゴール。やわらかい奏でに眠りを戻されそうになる。それでも変えないのは君の好きな音だから。
目覚ましを止めて、枕に顔を埋める。
「ん〜……」
足をおもいっきり伸ばす。次に腕を伸ばす。
「…スーパーマン…くっくっく…」
寝惚けながら、夢の続きを淡い光の中で再現する。
「…とう!」
ガバッ。
起き上がって目を擦りながら、大きな欠伸。
「スーパーマンって何?」
「…え?…あ。見られてた?」
隣で君が笑いを堪えてる。
そういえば、昨日は君が泊まったんだっけ。って今日は日曜…。なぁんだ。早く起きる必要なかったじゃん。まぁいいか。
「スーパーマンの夢みたんだよ」
「…あなたは私だけのスーパーマンじゃないの?」
「そうだよ(笑)」
朝からノロケかよ。いいな〜。このゆったりした感じ。
「…今日は天気いいみたいね…カーテン開けなくてもまぶしい…」
「…まだ寝てる?」
「うん…もうちょっと。あなたは起きるの?」
「起きようかと思ったけど…やめよっかな」
「…じゃあ、お隣どうぞ?」