Short story
□『日曜日の音符(キイノート)』
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「今日は何をしようかな…」
と考えながら朝食を食べた。
トーストにイチゴジャムをぬり、フルーツジュースを入れた。
窓辺の鉢植えに水をあげた。太陽の光をいっぱい浴びてすくすくと育っている。
とくにするコトもないので散歩に出掛けた。
空は晴れて、風はやわらかく気持ちがいい。私は周りの景色を見ながら、鼻歌を口ずさんだ。
洗濯物を干す主婦、犬の散歩をするおじいさん、家の窓から聞こえてくる、子供の楽しそうな笑い声。平穏な住宅街。
あたたかい日差しに解放感を覚える。
―久しぶりにあそこに行ってみよう。