○伊達主従

□貪欲、熱、情事
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『く、ぅ、あ…ッてめ…ッ、手ェ抜いてんじゃねぇ、ぞ…ッ!』



『何を、仰いますか』



『っ、こんな、ぁ、こんなんじゃ…ッ足りねェ…ッ』



『はしたない、ですよ』



『うぁ、ッあ…、んッ、う、るせ…ッ、命令、だ…ッ!』



『…全く、貴方と謂う方は』



『ひッ、あっ、あ…!う、んんッ、ァあ…ッ、あ…!』



『お人が、悪い』






求められるが儘に、主の弱い箇所を抉ってやれば、歓喜の声が上がり
細い腰を艶かしくくねらせ、貪欲な迄に総てを貪りつくして行く

唇を重ね様ものなら、ねっとりと舌を絡められて
淫靡な笑みを絶やさずに、嬌声

頬に掛かる柔らかな髪を払ってやれば
掌に頬を摺り寄せられ、指を口に含まれた






主の快楽に飲み込まれながらも、殊更深くナカを抉れば
びくりと腰が跳ね上がって、高く高く竜が鳴く



欲に塗れた身体を震わせて
嬉々として、首筋に歯を立てられて
胎内を満たす様に熱を放ってやれば、満足気に喉を鳴らした




細い肩を、白い胸を
上下させて、荒く息を次いで
卑猥に唇を舐め上げられて、接吻









欲情した瞳に
仄かに染まった目元に
誘う様な唇に
腰に絡みつく白い脚に
首筋に立てられた歯に
貪欲な迄の情事に


青竜に喰らい尽くされて行く、此の身を思い









其れも、良いかも知れ無い、と

熱に犯されつつ在る思考で、ふと思った。







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