小説

□甘い物
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 ダダダダダ…


新撰組内外でも恐れられる鬼の副長・土方歳三は句を詠んででいた。
鬼だ非情だと呼ばれようとも関係ない。自分の趣味は俳句だ。何が悪い。
若干1名、上手くないとか似合わないとか笑いを堪えたりだとか、顔に遠慮なく表す奴もいるが…。
奴は問題外だ。放っておこう。

「…青空が……目に…いや、青空の……」

ぶつぶつと思案する。
“青空”がまずいのかもしれない。青空…青い空…

「青い空……」
「青い空ぁー何回見ても、青は青ぉー」

 ザザザーッ

「土方さーん! 見回り終わりました! 一番隊、下番しまーす。」




……ムカつく俳句を口ずさみながら人の部屋に飛び込んで来たのは、だれでもない総司だった。


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