東方少女短編集

□ハルトマンの妖怪少女
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私に誰も何も構ってくれない。

あいつがちやほやされているばかりで、私はなんにも…なんにも…

傷は増えて化膿していく。

傷は癒えることなく、じゅくじゅくとじゅくじゅくと、心はゆっくりと化膿していく。

汚れた分泌液が溢れて生まれるどす黒い感情。

あいつなんて、ひとひねりすれば充分だ。

「あら、こいし、どうしたの?」

自分の危機に気付かないなんて、なんて馬鹿な姉なんだろう。
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