東方少女短編集
□エピクロスの虹はもう、見えない
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私はもう何も抑えなくて良い。
私はもうあの頃みたいに感情を殺さなくたっていいのだ。
ねぇ、そうでしょう?咲夜さん。
私の気持ちをわかって頂けましたよね。
快晴の空の下、咲夜さんからは紅茶より赤い赤いものが溢れだしていた。
それは、どんなものにも例えようのない美麗さで、私が今まで一番みた中で最も美しい咲夜さんだった。
これで、咲夜さんは私を必要としてくれる。
「美鈴…」
弱々しく私の名前を呼ぶ愛しい私の咲夜さん。
もう、どこにも、何も戻ることはできない。
エピクロスの虹は、もう、見えない。
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結構有名なボーカルアレンジがモチーフだったり。