東方発情祭

□東方豊乳祭
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東方豊乳祭

プロローグ「作戦開始」

妖怪兎は復讐に燃えていた。
「あーはっはっはっは!!!!私を舐めるんじゃないよ!!」
狂気混じりに笑ってみせようとするが、
「てゐ、何おかしな独り言いってるの?見てて痛いわよ」
鈴仙に指摘されて笑うのをやめ、てゐは顔を赤らめる。
「う、うるさいわね!」
狂気に満ちたときの鈴仙を真似したとは口が裂けてもいえない。
それはさておき、てゐにとって、今日は運命の日だった。
あの後、てゐは口に出すのも恐ろしいような罰を受けだのだった。
それからずっと、『お師匠様に復讐する』という、てゐにとって、崇高な使命をはたす日を待っていた。
そして、作戦を練りに練って、今日に至る。
「ふひひ、ふひひ、ふひひひひ…」
「てゐ、いつから厨二病に目覚めたの?」
鈴仙の声は最早、てゐの耳には入らなかった。
「じゃあ、てゐ、こんな時間だし、私はもう寝るから、おやすみ。」
時計は12時を指していた。
鈴仙は布団に潜り込む。
てゐは横目でちらりと、鈴仙が熟睡するまで見計らって、
「作戦開始」
ぼそっと呟いて、そっと寝室を出る。
その日も静かな夜だった。
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