□標的153 最終防衛区画
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巨大な食虫植物の妨害も乗り切り、
ツナは先を進む。






「ボンゴレが、第3防衛区画(ブロック)を突破しました」



その様子を、コントロールルームでは、
チェルベッロがそれを入江 正一に報告した。

もちろん彼もモニターでそれを見ていたた訳だが、
想定内だ、と短く答えた。



「防衛区画は、
これだけじゃない」



入江 正一はそう自信あり気に言うと、
右手を置いている機会をマウスキーのようにカチャチャッ、と操り、
メローネ基地内の区画を移動して、さらなる妨害を作り上げた。






それにより、ツナ達の目の前の壁が変わり、不思議な空間に彼らは入ってしまった。

みると、円形のそのトンネルの壁には何か長細い凹みがあって、
次の瞬間――


シュシュシュシュ、とその凹みからミサイルのようなものが次々と飛び出してきた。



「ツナ、左に入り込めるぞ」

「わかってる」



リボーンに言われて左側の壁を見ると、そこには狭いが通り道のようなものがあった。

ツナはそこにキューカーブして飛び込んだが、
どうやらミサイルには追尾(ホーミン)機能が付いていたらしく、次々にカーブして後を追ってきた。


しかも、そのスピードはどんどん早くなっている。



「追いつかれちまうぞ」

「これ以上のスピードは、スパナの体がもたない!」



リボーンの言葉に、ツナはそう答えた。

超死ぬ気モードのツナと、もともとこの場にいない立体映像(ホログラム)であるリボーンには風圧などは全く問題なかったが、
唯一、普通の人間でありなおかつ直で風を受けているスパナには、それは辛いものだった。


すると、



「心配するなボンゴレ。
足手まといにはならない」



スパナはそう言って背中側に両手を突っ込み、なにやらゴソゴソと探し始めた。

そして取り出したのは――



何故か“酢花゜”と書かれたマイ茶碗とお箸だった。


もちろんこれがお目当てではなく、またゴソゴソとして――



「あった」



ようやくお目当ての物が見つかったのか、スパナはグレネードランチャーのような銃器を取り出し、
ミサイルに向けて撃った。






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