確かなメロディー(弐)
□第四十九話 翌日
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[桜視点]
久し振りに夢を見る事なくぐっすり眠れた。
一人暮らしでいつもは目覚まし時計にうるさく起こしてもらってもらってるけど、
今日は静雄さんが起こしてくれた。
まぁここが静雄さんのアパートって事もあるんだけど。
昨夜
色々な事が一度に起こって、誰もが大変な思いをした。
その原因の一つは、私の心の弱さでもあったのだけれども……
でも静雄さんのおかげで、私は私を保てた。
私の中の“私”はまたいつ出てくるかわからない。
だけど、あの時は絶対に出てきても大丈夫だと確信があった。
その根拠は……自分でもわからないけど
その後、私は自分のアパートに帰ろうと思ったんだけど、
夜遅いからと静雄さんに泊まっていけと言われてしまった。
それはもちろん嬉しい言葉ではあったんだけど、
流石に恥ずかしい、(特にさっきあんな事があった今は!)遠慮したんだけど、結局負けてしまってとまらせてもらう事になったんだ。
寝るときはやっぱり戸惑ったけど、こうして起きてすぐに好きな人がいるっていうのも悪くないなと思った。
ずっと昔は家族で住んでいたけど、その時の記憶はほとんどない。
だから、起こしてもらうのはどこか新鮮だった。
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