捧&戴&コラボ

□たんぽぽ
1ページ/2ページ



『やる』

ゾロがほっぺたピンクにして、俺に何かを手渡した


『なに、これ?』

『ゆびわだ!』


ゾロがくれたのはタンポポのゆびわ

くきをくるりと丸めて、上になるとこにぽんとタンポポが咲いている

『おれに?おんなのこにあげないの?』

『ばかか!ゆびわはスキなやつだけにわたしていいんだばか!』

『ばかばか言うなくそまりも!』


といいながら、せっかくもらったから指につけてみる

あは、お花のゆびわ、ちょっとうれしい

だからありがとうを言ってやろうとしたのにゾロはまだばか!って言ってくる

『なんだよしつこいな!』

『ちげーよ!なんで右手のおかあさんゆびにつけるんだ!』

『ふえ?』


まったく、何もわかってねーな!とゾロはおれのゆびからゆびわを奪い取ると左手を出すように言ってきた


『どこだっていいじゃねーか』

『だめだ!けっこんゆびわは左手のおねーさんゆびにするもんだ!』


『けっこんゆびわ?』

『おう!』


おれのおねーさんゆびにゆびわをつけて、満足そうに笑うゾロ

『おれ、ゾロとけっこんするの?』

『おう!』

『おれ、おとこのこなのに?』

『かんけーねえ!スキなもんはスキだ!』

ゾロがえっへんって、そんなこと言うからおれは恥ずかしくてスモックをにぎりしめた








 


『なーじじー、おれぷろぽーずされた』

『お前それは男の方からしてやるもんだ』

『うー、それがさー』

『ま、お前を受け入れてくれるなんて寛大な女の子はそういるもんじゃねえ、大事にしやがれ』

『むうー』


あいてがゾロってのは、くーきをよんでじじーには内緒した!












『ゾロ!ゾロ!』

『なんだぐるまゆ』

『あげゆ』


次の日、おれはお返しにゾロにもゆびわをプレゼントしてやった



『お前これ…!』

『じじーが言ってた!ゆびわはこーかんすんだって!だからゾロにも!』

へっへ、おれの方がタンポポ大きいしきれーに作れたぜ!

ゾロの左手のおねーさんゆびに付けてやるとまじまじ見つめてたゾロがにかーって笑った

わわわっ、今のゾロの顔、むねがドキドキってした

『ありがとな!ぜったいお前のこと幸せにするから!』

『お、おう、たのんだぜ』

『今度お前のおやごさんにあいさつに行かなきゃな』

『おうち来るのか!?じゃあどんじゃらしよーぜ!』

『ばか!遊びに行くんじゃねー!じいさんにお前とけっこんするって言いに行くんだ!』

『おう!それ言った後どんじゃらしよーな!』

『おう!』



やくそくな〜とたのしみで笑うと、ゾロのおくちがおれのおくちにちゅーってした!


『なんでちゅーすんだ!』

『これはちかいのちゅーだ!』

『ちかいのちゅー?』

『いっしょう愛するって、約束のちゅーだ』

『おう!ちかいのちゅー!』


すっげーうれしかった

だってそれっておじーちゃんになっても、ゾロと仲良しこよしでいっしょにいられるってやくそくだろ?

おれもちかう!ともっかいちゅーしておててつないで笑いあった



(その手には、可愛い可愛い結婚指輪)



END
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ