サン誕小説

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道端で偶然出会った男

俺を抱きしめ情熱的なキッスをかます

そしてその後、大きな声で突然のプロポーズ


何がどーしてこーなった!



(助けてパティ!俺狙われてるの!)

(そんな物好き世界にそいつだけだ、大切にしろよ)

(よーしてめー3枚にオロしてやるそこ動くな)









 
『で、だ!!その変態野郎が噂のバラティエ新人バイト生だったんだ!俺ぁもう反対したね!店に来たレディたちに突然あんなことしたらシャレにならんってな、そしたらよ!あいつ何て言ったと思う!?』

『分からん』

『浮気はしねえ!テメーにしか興味ねえよ!…だとよ!うわもう見ろよこの鳥肌!店ではもっとすごかったんだからなっ!』

『はー…』

『パティとカルネが腹抱えて笑いやがってよ、ジジィもほっぺひくひくして笑い堪えてやんの!で結局採用だと、意味わかんねぇ!!』

『ほー…』

『最後にはキリっとした顔で…『もう…放さねぇ…!』だとよ!うわわわ鳥肌…あうー…ってコラ!聞いてんのか!』

『おう、聞いてるからこそリアクションしづらくて困ってる』


家に帰るなりぽんやりと気持ち良く布団の上で今日一日何の予定もない、と至福の時を満喫しているウソップをたたき起こして先ほど自身に起こった不幸を話してやった


 
『初対面で何考えてたやがんだ!でも聞いてる話じゃ前から俺のこと知ってるってゆーじゃねーか!それってストーカーじゃね!?』

『…ううーん』

『何だよさっきから歯切れ悪ぃーな』

うんうん頭を捻って考え込むウソップ

ちゃんと聞いてんのか!と鼻を掴んできーきー怒鳴ると落ち着け落ち着けよいよいよいと宥めてくれ、落ち着いたところで口を開く

『なあ、そいつ何て名前だっつった?』

『あ?確か…ロロノア・ゾロっつったか』




ぎゃー!思い出しただけでも俺の繊細な身体はぞわりとおかしなぶつぶつが出現する

俺の唇は美味いものを食うためとレディと口づけるためだけにあるのであるわけであるというのに…っ

あろうことかやっ、やっ、野郎が俺に…っ、デープちゅう…


『ぎゃあーーー!!!』


かゆかゆっ!と身体中にできた蕁麻疹をマッハでこすり摩る

おのれ…っ許さん!

絶対許さねぇ!!


『ロロノアゾロ…絶対どっかで…聞いたことあんだよ…』

うんうんと唸るウソップの横で、俺はワラとクギの入手を心に誓っていた


END


 
 

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