りくえすと文
□おねちゅぽっぽ
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『おいゾロ、大丈夫か?』
『…あ?』
ガンガンガンガン、頭ん中で工事でもやってんのかってくれぇに何かが響く
瞼を動かすことすらだるくて面倒だったが話し掛けられてしまったのだから仕方ない
目を開ければ心配そうに俺を見つめるウソップの姿
昼休み、生徒たちで賑わう食堂はいつになく頭痛を呼び無意識に眉をひそめさせる
『具合悪そうだし、顔赤ぇぞ?』
具合が悪そう…?
そういえば…
『あー…確かに頭痛ぇしクラクラすっし妙に寒ぃし節々痛ぇし具合悪りぃのかなぁ…』
だるさをため息とともに吐き出し頬杖を付く俺
昨日の夜から少し体に違和感がないこともなかったが、つい先程の講義から本格的に気分の悪さを感じた
『これはいわゆる…風邪ってやつか?』
今、気付いたのかよ
ウソップの心のツッコミが聞こえた気がした
気まずい沈黙の後呆れたような冷たい視線を俺によこしていたウソップが小さく呟いた
『…帰ったら?』