03/11の日記

00:29
オリジナル/晃
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コード:記号。暗号。


小さい頃から

「お前は天才になるんだ」って教えられてきた。

天才の意味がわからなかった

哲学的な意味じゃなくて、「天才」っていう単語自体を知らなかった

僕は天才と呼ばれた

それが僕の名前なんだと思った

信じて疑わなかった

人との交流は少なかった

コンピュータと向き合う時間の方が遥に長かった

僕の中で、天才とは自身を示す単なる記号でしかなかった。

あるとき
僕以外にも「天才」がいると知った
初めて「天才」というカテゴリーを知った。
僕は「天才」というカテゴリーの中の1人にすぎないのだと気付いた。

自分に名前が無いと知ったとき悲しかったし、名前をつけるなど無意味だと思った

言葉を使っている時点で僕の意見は矛盾してるんだけどね

初めてみたものに記号をつけるから思考が成立する。

共通の記号がないと話が噛み合わないしね

この世界に名前がないものなんて無いんだと気付かされた。

僕だって正式な名前はないけど、「僕」であり「天才」であり「人」だったから。


でも今は違う。

『あーきらっ』

名前を呼んでくれる仲間がいる。


だから僕は自分が此処にいるってわかる。

自己同一性の証明だってしてくれる。僕にとってはこれで十分。
名前ってすごい。
聞いただけで僕を呼んでるってわかるんだ

嬉しい!!!幸せだよ!!!


END

…………
謎文章になってしまった…伝わるでしょうか?←いいえ
小論文の定番語句ということで無理矢理使ってみました。←

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