03/23の日記

23:30
タイトルなし
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side:晃

「では、頑張って^^」
本部からの指令を伝えに来たメガネさんが立ち去ろうとしたとき。

『あの…お話があります。お時間を、頂けますか…?』

勇気を出して話かけた。
弥音の不安そうな視線が痛い。
雷斗と柚樹は淡々と仕事をこなしながらも聞き耳を立てている様子。



一瞬固まって黙ったまま僕を見定め、

僕が少しだけ身構えれば
微かに口角を吊り上げた。

と、思いきや次の瞬間にはにっこりして僕の目線に合わせてしゃがみこんだ。

「構わないよ。…傾聴に値する話ならね」

笑みが深くなると同時に背筋がぞくりとした。

肩が強張った。

『…それは…僕には判断しかねます…』

「うん。構わないよ。子供と戯れるのも私の仕事だからね」


『…ありがとうございます』


別室へと移動する二人の背中を


椋が睨んでいた。

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