02/17の日記

01:30
オリジナル/雷斗×晃(砂糖多め注意)
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浅薄(せんぱく):思慮や知識が浅いさま。あさはか。


僕が逃げようとすると雷斗が行く手を阻んだ。
車椅子の僕にとっては相当不利。


雷「好きだつってんだよ」

晃『……(知ってる)』

雷斗が乱暴に僕を抱き上げた。
抵抗なんて出来るはずもない。

『雷斗…いっっ、たい…痛いよ…』

ガタン

『ひぃっ……』

抱き上げられた勢いで義足が外れた。

思わず雷斗の肩に腕を回した。
胸板に顔を埋め
目をぎゅうっと閉じた。

偽物の脚をつけるって、なんだか怖い。
だから普段からしっかり付けてはいない。
でも外れてしまうのも怖い。脚がないから。そんなの見たくない。


『雷斗…やだ、やだよ…降ろして…義足取れちゃったよ…』

身体が震えた
こんなことで、って雷斗は馬鹿にするだろうけど僕にとっては笑いごとじゃない。軽くトラウマ。

馬鹿にするならさっさとすればいいのに。黙り込んじゃってなんなの…

『やだってば、雷斗…離してよ…』

無言のままの雷斗が片手を離したから降ろしてくれるのかと思ったけど

意外にもその手は僕の頭を撫でた。

「晃…大丈夫だ。ンなことで泣くなよ」

さらに意外なことにその声は
静かで優しくて
暖かかった。

指摘されて初めて涙が溢れていたことに気付く。

「ンなキツく抱き付かれたら離すモンも離せねぇだろう」

『……ぁ……』

慌てて力を緩めたのに
相手は更に力強く抱きしめてくる。

くしゃっ
優しく頭を撫でられて、ぎゅうって抱きしめられて
ふわっって雷斗の香りがした。

「俺がいつかここから連れ出してやるぜ。晃が行きたい場所ぜーんぶ観光すっぞ。」

俺がお前の足になってやんぜ

雷斗が笑った。

『そんなことしたら、殺されちゃうよ?』組織の奴らにね。

計画もない癖にテキトーなこと言わないでよ…期待しちゃうから…
でも雷斗なら何だって出来る気がする…あ、ほら期待しちゃった…。


ったく、浅薄な奴だぜ!!
雷斗の口調を思い浮かべながら心の中で呟いた。


「んで、他にも晃がやりたいこと全部叶えてやるぜ。例えば」

一人でべらべらと喋り続ける雷斗のお口を塞ぐために
勇気を出してキスをひとつ。



END
………
甘ったるw
オリジナル小説
非公開中なのに載せても「?」ですよね…ごめんなさい(>Д<)

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