05/06の日記

23:26
赤イ少女(微※)
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(見方によっては※です。苦手な方は注意)



赤いドレスを纏う一人の少女
その顔が恐怖と絶望で歪む


赤い部屋に残された一人の少女
白いドレスは赤く染まってゆく


赤に酔いまわる小さな命

その赤に他の赤が重なり

小さな命が本当の赤に染まる

周りも自分も赤になったとき

少女は何を思う


答えは簡単
何も思わない

思えない

彼女は少女ではなく


赤になってしまったから

赤には

心も

命も

何もないのだから

ただその赤が

彼女を思わせている

少女が最期に思ったことが
その赤に残り続ける

だが

それは誰にでも自由に想像出来て

正解は永遠に解らない。


それどころか
その赤は他の赤と一体になり

個々の、
少女の存在さえ

気付かされることはない

赤とは

とても哀れで

悲しいもの


それは違う

赤には何もないのだから

悲しくなど

感情など

ないのである


強いて言うなら

誰からも忘れられた

存在すら闇に消えた

彼女が残した赤が

彼女の最期が

己を恨み
嘆き諦め
同情する

だがこれも仮定に過ぎない
彼女が赤になった瞬間
彼女の生きた証は赤にしかない

赤に

掻き消されたのである



end

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