超短編
□願い
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「なぁ荻」
「ん?」
「荻はずっと相棒でいてくれるよな??」
「ああ」
本当かな…。
荻、俺は不安だよ。
今が幸せだからこそ
この幸せがいつか崩れちまうんじゃないかって思うんだ。
いつの日か独りぼっちになるんじゃないかって思うんだ。
でも、だからこそ。
俺はもしそうなった時、後悔しないように今日という日を大切にする。
だから毎日笑っているよ。
神様
お願いです。
まだ、もうしばらく俺達を幸せで包んでいてください。
キューティクルの神様、髪様。
キューティクルの愛と幸せで俺達を守ってください。
「荻」
「ん?」
「荻は今、幸せか?」
「ああ」
荻、荻の幸せは俺の幸せだよ?
だから俺の幸せも荻の幸せになって欲しいな。
「…俺も幸せ」
ああ、神様、髪様。
どうかどうか永遠に
この幸せが続きますように。
俺は荻の体をぎゅっと抱きしめた。
END