めいん
□優太君は意地悪だ
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「どう?美味しい?」
「あ、…うん」
なんか苦い。
俺は今優太君と二人きりで探偵事務所の留守番中。
優太君は突然スープを作り俺に食べてと言ってきた。
飲まないと屋上から突き落としますよ☆
なんて笑顔で言われたんだ、もちろん笑顔でスープを口に含んだ。
美味しいけど、ほんのり苦い。
「優太君、何かヘンな物入れた?」
「バレちゃいましたか。実は荻さんのカバンから盗んだんですよ。薬。
多分何かの証拠品かな。それを混ぜてみました。
…テヘッ♪」
荻さん今頃困ってるんだろうな。
って、違う!
俺、薬入りのスープ飲まされたの!?
「麻薬とかだったらどうすんの?俺、飲んじゃったよ」
優太君は少し考えるそぶりを見せてから笑顔で言った。
「麻薬なら大丈夫ですよ。荻さんが天国に行ける薬かな、と思って圭君で試したんですから☆
どう?死にそう?」
えー。俺死んじゃう?困るよ、それ困る。
「死にそうにないね」
「チッ」
優太君、舌打ちデカイよ。
俺は少しずつ体の変化を感じていた。
なんか…熱っ…
体が熱い。
まるで小さい時お茶と間違えて飲んだビールみたいだ。
ぽわーんとしてくる。
「ゅ、ゆぅた…クン…、この薬、ヤバい…んじゃ…ない?」
「そうですか」
そうですかじゃない。
助けてよ…。