めいん

□鉄人と狼
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「牙をむいても制御出来るようにな」

「よろしく、相棒」

「…」

は…はい?
荻野邦治だっけ?

荻野は俺と初対面のハズなのに昔からの友達みたいに、ホントの相棒みたいに接してきて…。
なんか複雑。

「おい、相棒」

「な、なんだよ」

「洋って呼んでもいいか?」

「…べ、別にいいけど」

普通に面食らった。
この人完全に予測不能。


でも、いい人…なんだろな。

逆に怯えられたりなんてしてたら俺、どうしただろう…?
そう考えたらこのほうがマシだと思った。

この人が新しい相棒で、これから一緒に事件を解決していく。


「荻野邦治だよな?」

「ああ、好きなように呼んでくれ」

「じゃ…荻、で」


これからどうなるのかな?
俺は警察犬というより狼であって…
だけど警察犬で。

荻が鉄人だというだけあって
この先の未来に少し不安があった。

鉄人ってことは
俺が何をしても敵わない
ってこと…なんだよな。多分。


俺達の初仕事は
いつになるんだろうか?成功するのか?


とにかく俺は不安だらけで、毛のことすら考えられなかった。
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